2025.09.17
VDT症候群と筋・筋膜性疼痛症候群:姿勢と後頭下筋へのアプローチ
ハーモニー仙川中央中央整骨院です!
「長時間のVDT作業後に、後頭部から首にかけての重だるさや頭痛が続く」 「眼精疲労がひどく、それが原因で首や肩が凝り固まっている」
このような症状は、VDT症候群の典型的な症状であり、特に「後頭下筋群」の機能不全と密接に関わっています。今回は、これらの症状と筋・筋膜性疼痛症候群との関連、そして当院での専門的なアプローチについて解説します。
VDT症候群と後頭下筋の病態生理
VDT症候群の患者様は、長時間のデスクワークやスマートフォン操作により、頭部が前方に突き出るフォワードヘッドポスチャー(通称:ストレートネック)を呈していることが多く見受けられます。
この姿勢は、頭部の重心を前方へ移動させ、約5kgある頭部を支えるために、頸椎の生理的弯曲(S字カーブ)が失われます。結果として、後頭部と頸椎上部をつなぐ後頭下筋群に過剰な伸張ストレスと持続的な筋収縮を強いることになります。
後頭下筋群は、頭部の微細な動きをコントロールする重要な筋群であり、その過緊張は筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)のトリガーポイント形成につながります。これにより、関連痛として後頭部や側頭部に放散痛(頭痛)を引き起こすことがよく知られています。また、後頭下筋群の緊張は、眼球運動を司る神経とも関連があるため、眼精疲労の増悪因子ともなります。
整骨院での治療アプローチ
これらの症状に対し、当院では単なる対症療法ではなく、根本的な原因となる姿勢の改善と、後頭下筋群への直接的なアプローチを組み合わせた治療を行います。
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後頭下筋群のリリースと機能改善 徒手療法にて後頭下筋群の筋緊張を緩和させるとともに、ハイボルテージ治療を用いて深部の炎症を鎮静化させます。これにより、頭痛や首の痛みの軽減を図ります。
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頸椎・胸椎の矯正 フォワードヘッドポスチャーの根本原因である頸椎の生理的弯曲の喪失と、猫背の原因となる胸椎の可動性低下を改善します。当院独自の骨格矯正治療により、頭部の重心を正しい位置に戻し、後頭下筋群への持続的な負担を軽減させます。
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インナーマッスルの強化 正しい姿勢を維持するためには、体幹の安定性が不可欠です。**EMS(楽トレ)**を使用し、深層のインナーマッスルを強化することで、姿勢の維持力を高め、症状の再発を予防します。
これらの複合的なアプローチにより、VDT作業による後頭下筋群の過緊張からくる疼痛を軽減させ、根本的な姿勢の改善を図ります。
VDT症候群による首・肩の痛みや頭痛でお悩みの方は、ぜひ一度ハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください。
スタッフ 宿野 悠樹