2025.06.22
肋間神経痛の予防&緩和に!自宅でできる「ゴムバンド」エクササイズとセルフケアのコツ
「肋間神経痛、辛いけど病院に行く時間がない」「再発が心配」「何か自分でできることはないかな…」
そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。肋間神経痛の予防や緩和には、日頃のセルフケアが非常に重要です。
なぜ自宅ケアが重要?肋間神経痛と日常生活の関係
肋間神経痛の多くは、日常生活での姿勢の悪さや運動不足、ストレスなどによって引き起こされる「筋肉の緊張」が原因です。一度整骨院で施術を受けても、日々の生活習慣が変わらなければ、また同じ症状を繰り返してしまう可能性があります。
そこで大切になるのが、ご自宅で継続できるセルフケアです。特に、肩甲骨周りの筋肉の柔軟性を保ち、姿勢を意識するエクササイズは、肋間神経痛の予防・緩和に非常に効果的です。
ジムに通う時間がない、重いウェイトは苦手…という方でも、手軽に始められるのが「ゴムバンド」を使ったエクササイズです。ゴムバンドは負荷を調整しやすく、安全に背中の筋肉を強化できます。
今回は、特に肋間神経痛の原因となる「大菱形筋」「小菱形筋」「肩甲挙筋」といった肩甲骨周りの筋肉にアプローチできる、ローイングの代替となるエクササイズをご紹介します。
【ゴムバンド・シーテッドロー(座って行うローイング)】
- 準備: ゴムバンドを足の裏に引っ掛け、膝を軽く曲げて座ります。バンドの両端を握り、背筋を伸ばします。
- 動作: 息を吐きながら、肘を体側に引き寄せるように、ゴムバンドをゆっくりと胸の方へ引きます。この時、肩甲骨を背骨に寄せるイメージで行うのがポイントです。肩がすくまないように注意しましょう。
- 戻す: 息を吸いながら、ゆっくりと元の位置に戻します。力を抜かずに、コントロールしながら戻すことが重要です。
- 回数: 10~15回を1セットとして、無理のない範囲で2~3セット行いましょう。
<ポイント>
- 痛みを感じたらすぐに中止すること。
- 無理に力を入れず、ゆっくりと丁寧な動作を心がける。
- 呼吸を止めずに行う。
- フォームがわからない場合は、専門家(整骨院の先生など)に相談しましょう。
その他の大切なセルフケアのコツ
- ストレッチ: 肩甲骨を大きく回したり、背中や脇腹を伸ばしたりするストレッチを習慣にしましょう。特に、デスクワークの合間など、こまめに行うのがおすすめです。
- 正しい姿勢の意識: 座る時も立つ時も、背筋を伸ばし、肩甲骨を少し寄せるような意識を持つだけで、筋肉への負担が軽減されます。
- 適度な休憩: 長時間同じ姿勢でいることを避け、こまめに休憩を取り、軽く体を動かしましょう。
- 温める: 痛む部分を温めることで、血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。温湿布や入浴などが効果的です。
- ストレス管理: ストレスは筋肉の緊張につながります。趣味やリラックスできる時間を作るなどして、ストレスを上手に解消しましょう。
肋間神経痛の予防と緩和には、日々のセルフケアが非常に重要です。ゴムバンドを使ったエクササイズで肩甲骨周りの筋肉を強化し、ストレッチや正しい姿勢の意識、ストレス管理なども取り入れることで、症状の改善と院での治療効果の継続や再発防止に繋がります。無理なく継続できる範囲で、今日から健康的な生活習慣を始めてみませんか?
副院長 板倉 基二