2025.05.19
太もものヒリヒリ感、神経痛の可能性があります
今回は「大腿神経痛(だいたいしんけいつう)」についてお話していきます。
症状の概要
大腿神経痛とは、太ももの前を通る大きな神経である大腿神経が、何らかの原因で圧迫されたり、刺激されたりすることで、太ももの前面から内側、膝の内側にかけて痛みやしびれ、感覚異常などを引き起こす状態です。
具体的には、
- 太ももの前がヒリヒリする、または痺れる
- 膝の内側にかけて痛みやしびれがある
- 股関節を動かすと症状が悪化する
- 長時間立っていると症状が悪化する
- 歩行時に痛みやしびれを感じる
- 感覚が鈍くなることがある
といった症状が挙げられます。
症状の原因
大腿神経痛の原因として、
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 骨盤内の腫瘍や出血
- 股関節の手術
- 糖尿病などの代謝性疾患
- 長時間座りっぱなしや足を組むなどの姿勢
- 重いものを持ち上げる動作
- 大腿神経の走行上の圧迫(筋肉の緊張など)
などが考えられます。
症状の治療法
大腿神経痛の治療法としては、当院では以下のような方法を用いて症状の改善を目指します。
- 電気治療
電気治療は、痛みやしびれを軽減するために用いられます。 ハイボルテージ治療は、高電圧の電気を用いた治療法で、強い痛みに対して即効性があります。 炎症を抑え、痛みを軽減する効果が期待できます。 立体動態波治療は、深部の筋肉まで刺激する治療法で、筋肉の痛みや緊張を和らげる効果が期待できます。
- 手技療法
腰や股関節周りの筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで、神経への圧迫を軽減し、痛みやしびれを緩和します。 骨盤や股関節の歪みを整えることも重要です。
- 運動療法
腰や股関節周りのストレッチや筋力トレーニングを行い、神経への負担を軽減し、再発を予防します。 正しい姿勢や動作の指導も行い、日常生活での負担を減らします。
改善事例
症例:
60代女性。 数ヶ月前から太ももの前がヒリヒリするような痛みと痺れを感じるようになった。 特に、長時間立っている時や歩いている時に症状が強く、日常生活に支障が出ている。
改善例:
問診と検査の結果、大腿神経痛と診断。
ハイボルテージ治療と立体動態波治療を併用し、太ももの痛みと痺れを軽減しました。 手技療法で腰や股関節周りの筋肉の緊張を和らげ、骨盤の歪みを調整しました。 股関節や太もものストレッチ、腰周りの筋力トレーニングなどの運動療法を行い、神経への負担を軽減し、正しい姿勢を保てるように指導しました。 日常生活での姿勢の注意点や、長時間同じ姿勢を避けるなどのアドバイスも行いました。
その結果、太もものヒリヒリとした痛みと痺れは軽減し、長時間立っていても辛くなくなりました。 歩行時の痛みも改善し、日常生活を快適に送れるようになりました。
太腿神経痛は、放置すると症状が悪化する可能性があります。 太ももの前面から内側、膝にかけて痛みやしびれを感じたら、早めにハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください。
副院長 板倉 基二