2025.05.20
あなたのお腹使えてますか?
こんにちは!
ハーモニー仙川中央整骨院です!
「よいしょ!」と重い物を持ち上げた瞬間、腰にズキッとした経験はありませんか? その原因の一つに、腹圧をうまく高められていないことが挙げられます。今回は、重い物を安全に持ち上げるために不可欠な腹圧と、それを支える重要な役割を担うインナーマッスルについて解説していきます。
なぜ腹圧が大切なの?
私たちの背骨は、積み木のように椎骨が連なってできています。重い物を持ち上げる際、腰には大きな負担がかかりますが、この負担を軽減してくれるのが腹圧の役割です。
腹圧とは、お腹の中の内圧のこと。横隔膜、腹筋群、骨盤底筋群といった筋肉が収縮することで高まります。この腹圧が高まることで、まるで天然のコルセットのように体幹が安定し、腰椎への負担を分散してくれるのです。
例えるなら、空気の抜けた浮き輪と、パンパンに空気の入った浮き輪を想像してみてください。空気の入った浮き輪の方が、外部からの力に対して変形しにくいですよね。私たちの体も同じで、腹圧を高めることで、重い物を持ち上げる際の衝撃から腰を守ることができるのです。
腹圧を高めるためのキープレイヤー「インナーマッスル」
この重要な腹圧を高めるために、欠かせないのがインナーマッスルと呼ばれる深層の筋肉たちです。特に重要なのは以下の筋肉です。
- 腹横筋(ふくおうきん): お腹をコルセットのように覆っている筋肉で、腹圧を高める上で最も重要な役割を果たします。
- 多裂筋(たれつきん): 背骨の安定性を高め、腰椎一つ一つを支える役割があります。
- 横隔膜(おうかくまく): 呼吸に関わる筋肉ですが、腹腔内の圧力を調整する上でも重要です。
- 骨盤底筋群(こつばんていきんぐん): 骨盤の底にある筋肉群で、腹腔内の臓器を支え、腹圧を維持するのに役立ちます。
これらのインナーマッスルがしっかりと働くことで、効率的に腹圧を高め、重い物を持ち上げる際の腰への負担を軽減することができるのです。
腹圧を高めるための簡単なコツ
日常生活の中で、少し意識するだけで腹圧を高めることができます。
- 持ち上げる前に息を軽く吸い込み、止める: 息を止めることで横隔膜が固定され、腹圧が高まります。
- お腹を凹ませるイメージで力を入れる: 腹横筋を意識的に収縮させることで、より効果的に腹圧を高めることができます。
- ゆっくりとした動作を心がける: 急な動作は腹圧を高める前に腰に負担がかかりやすいため、避けるようにしましょう。
ぎっくり腰を繰り返す、なってから不安定感がなかなか減らない
こんな悩みをお持ちの方は是非一度ご相談ください!
副院長 板倉 基二