腕が上がりにくい…肩甲上神経の圧迫からくる「筋力低下」に要注意!

2025.10.16

腕が上がりにくい…肩甲上神経の圧迫からくる「筋力低下」に要注意!

ハーモニー仙川中央整骨院です!

最近、「以前より肩の力が入りにくい」「物を持ち上げようとした時に肩がフワッと抜ける感じがする」といった筋力の低下を感じていませんか?

五十肩や腱板損傷といった一般的な原因の他に、**「肩甲上神経(けんこうじょうしんけい)の機能低下」**が原因で、肩の筋力低下が起こることがあります。これは特に、スポーツ愛好家の方や、反復作業の多いお仕事の方に多く見られます。

 

肩甲上神経の圧迫と「筋力低下」の理由

 

肩甲上神経は、肩甲骨の筋肉のうち、肩関節の安定と回転に欠かせない棘上筋・棘下筋を支配しています。この神経が圧迫されると、単に痛むだけでなく、神経伝達が妨げられて、支配されている筋肉が麻痺したり、痩せてしまったり(萎縮)します。

  • 痛みの連鎖: 神経が圧迫されると、まず肩の奥に鈍い痛みが出ます。

  • 筋力低下: 痛みをかばう動作や、神経伝達の障害により、棘上筋・棘下筋の筋力が低下します。これにより、肩の安定性が失われ、腕を動かす時に不安定さや、力が入らないといった症状を自覚します。

この状態を放置すると、肩のインナーマッスルの機能が回復しにくくなり、慢性的な肩の不安定さや、さらなる痛みの原因となってしまいます。

 

筋力回復を目指す当院での治療

 

当院では、神経圧迫による筋力低下の改善を目指し、「動かす力」と「安定させる力」の回復に重点を置いた治療を行います。

  1. 神経周囲の炎症と圧迫の軽減:ハイボルト治療」で神経周囲の炎症を抑え、深部の筋肉を緩めることで、神経への締め付けを解放します。

  2. 肩甲骨の機能回復:矯正治療」により、肩甲骨の動きを妨げている背骨(胸椎)や肋骨の歪みを整え、肩甲骨が自由に動きやすいポジションを確保します。

  3. 筋力再活性化のためのエクササイズ: 神経の伝達が回復した後、リハビリテーションとしてチューブ運動などを用い、棘上筋や棘下筋といったインナーマッスルに直接刺激を与えて筋力を回復させます。正しい動きを体に再学習させることが重要です。

 

筋力低下を防ぐためのセルフケア

 

肩甲骨周囲の緊張を和らげ、神経へのストレスを減らしましょう。

  • 【肩甲骨のストレッチ】

    1. 背中で両手の指を組み、腕をできるだけ真後ろに伸ばします。

    2. 肩甲骨を中央に「ギュッ」と寄せるように意識し、そのまま胸を広げながら数秒キープします。 この動作をゆっくりと10回程度繰り返し、肩甲骨周りの筋肉の緊張を解放しましょう。

肩の奥の痛みや力が入らないといった症状は、放っておくと悪化する可能性があります。仙川で肩の不調にお悩みの方は、ぜひ一度ハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください。



副院長 板倉 基二