「雨が降ると調子が悪い」「古傷が疼く」といった不調を、もはや諦めている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その不調には明確なメカニズムがあり、整骨院での専門的なアプローチによって根本的な改善が期待できます。

雨の日の不調が起こるメカニズム

雨の日に体調不良を感じる主な原因は、気圧の変化です。低気圧が接近すると、私たちの体にかかる外からの圧力が低下します。これにより、体内の水分が細胞から血管へと移動しやすくなり、むくみが生じやすくなります。

さらに、気圧の低下は自律神経のバランスにも影響を与えます。自律神経は、交感神経と副交感神経の2つで構成され、血圧や心拍、消化、体温調節など、生命活動のほぼすべてをコントロールしています。低気圧の影響で、交感神経が優位になりすぎると、血管が収縮し、筋肉が緊張しやすくなります。これが、頭痛、肩こり、めまい、関節痛などを引き起こす要因となるのです。また、過去の怪我や手術痕がある場合、その部分の組織が周囲の気圧変化に敏感に反応し、痛みが増すこともあります。

整骨院での根本対策

整骨院では、これらのメカニズムに基づき、雨の日の不調に対して以下のような多角的なアプローチを行います。

• 骨格・姿勢の矯正: 身体にゆがみがあると、気圧変化による影響を受けやすくなります。例えば、骨盤のゆがみは全身の血行不良につながり、むくみを悪化させることがあります。背骨のゆがみは自律神経の働きを阻害する可能性もあります。整骨院では、手技療法によって骨格や姿勢を本来あるべき状態に整え、身体全体のバランスを改善します。これにより、気圧変化への適応力を高め、不調の発生を抑える効果が期待できます。
• 血行促進・リンパドレナージュ: むくみの原因となる水分代謝の滞りを改善するため、マッサージや温熱療法、電気療法などを組み合わせ、血行やリンパの流れを促進します。特に、深部の筋肉へのアプローチは、滞った血液やリンパ液の排出を促し、むくみやだるさの軽減に繋がります。
• 自律神経の調整: 自律神経の乱れは、様々な不調の根源となります。整骨院では、首や背中といった自律神経が集中する部位への施術や、リラックス効果の高い手技を用いることで、副交感神経を優位にし、自律神経のバランスを整えるサポートをします。これにより、ストレス軽減や質の良い睡眠にも繋がり、身体全体の回復力を高めます。
• 筋膜リリース・ストレッチ指導: 筋肉の緊張やコリは、気圧変化によってさらに悪化することがあります。硬くなった筋膜をリリースしたり、個々の状態に合わせたストレッチ方法を指導することで、筋肉の柔軟性を高め、血行改善と痛みの緩和を図ります。

辛い雨の日の不調、我慢せずにご相談ください

雨の日の不調は、単なる気のせいや体質の問題ではありません。身体のメカニズムに基づいた適切なケアを行うことで、その辛さを軽減し、快適な毎日を送ることが可能です。当院では、患者様一人ひとりの状態を丁寧にカウンセリングし、最適な施術プランをご提案いたします。ぜひ一度、ご相談ください。

副院長 板倉　基二