スポーツの季節、肉離れに注意!

2025.05.16

スポーツの季節、肉離れに注意!

肉離れとは、筋肉が急激な収縮や伸張によって損傷し、筋線維が断裂した状態です。筋挫傷(きんざしょう)とも呼ばれます。特にふくらはぎは肉離れを起こしやすい部位の一つです。

具体的には、

  • 筋肉の痛み(急に起こることが多い)
  • 押すと痛む(圧痛)
  • 腫れ
  • 内出血
  • 筋肉のへこみ(重度の場合)
  • 歩行困難

といった症状が挙げられます。

症状の原因

ふくらはぎの肉離れの原因として、

  • 準備運動不足
  • 筋肉の柔軟性不足
  • 疲労の蓄積
  • 急なダッシュやジャンプ
  • つま先立ちでの動作
  • 寒さによる筋肉の硬直

などが考えられます。

症状の治療法

ふくらはぎの肉離れの治療法としては、当院では以下のような方法を用いて症状の改善を目指します。

  1. RICE処置

受傷直後の応急処置としてRICE処置を行います。  RICE処置とは、 * Rest(安静):患部を動かさないようにする * Ice(冷却):患部を冷やす * Compression(圧迫):患部を圧迫する * Elevation(挙上):患部を心臓より高く上げる  の4つの処置の頭文字をとったものです。  RICE処置を行うことで、痛みや腫れを抑え、早期回復を目指します。

  1. 電気治療

電気治療は、痛みや腫れを軽減するために用いられます。  ハイボルテージ治療は、高電圧の電気を用いた治療法で、強い痛みに対して即効性があります。  炎症を抑え、痛みを軽減する効果が期待できます。  立体動態波治療は、深部の筋肉まで刺激する治療法で、筋肉の痛みや緊張を和らげる効果が期待できます。

  1. テーピング療法

患部の固定やサポート、安静を保つために、テーピングを行います。

  1. 手技療法

腫れや痛みが引いてきたら、筋肉の緊張を緩和し、血行を促進するための手技療法を行います。  また、周辺の関節の動きを改善することも重要です。

  1. 運動療法

ストレッチや筋力トレーニングなどを行い、ふくらはぎの柔軟性や筋力を回復させ、再発を予防します。  徐々に負荷を上げていくことが大切です。

改善事例

症例:

30代男性。 趣味のランニング中、急にふくらはぎに痛みを感じ、その後歩くことが困難になった。

改善例:

問診と検査の結果、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)の肉離れと診断。

まずはRICE処置を行い、痛みと腫れを抑えました。 ハイボルテージ治療と立体動態波治療を併用し、痛みを軽減。 テーピングで患部を固定し、安静を保ちました。 腫れと痛みが軽減してきたら、手技療法で筋肉の緊張を緩和し、血行を促進。 痛みの程度に合わせて、段階的にストレッチや軽い筋力トレーニングなどの運動療法を開始しました。 ランニングフォームの指導や、ウォーミングアップ・クールダウンの重要性についても指導しました。

その結果、痛みは消失し、以前のようにランニングを楽しむことができるようになりました。

ふくらはぎの肉離れは、再発しやすい怪我でもあります。 痛みを感じたら、無理せず安静にし、早めにハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください。



副院長 板倉 基二