足首の捻挫、整骨院でできる電気療法、鑑別診断

2025.09.19

足首の捻挫、整骨院でできる電気療法、鑑別診断

足首の捻挫 ― 靭帯損傷の仕組みと早期回復のポイント

こんにちは。ハーモニー仙川中央整骨院です。
スポーツや日常生活で最も多いケガの一つが 足首の捻挫 です。
一度捻挫をすると「クセになった」と再発を繰り返す方も多く、早期から適切な治療を行うことが非常に大切です。


◆足首の捻挫とは?

足首の捻挫は、主に 足関節外側の靭帯損傷 によって起こります。
特にジャンプ着地や踏み外し、スポーツ中の急な切り返しで足首が 内反(内側にねじれる動き) した際に発生します。


◆痛めやすい靭帯と圧痛ポイント

外側の靭帯は3つあり、捻挫の重症度や圧痛部位からどの靭帯を損傷しているか推測できます。

  1. 前距腓靭帯(ATFL)

    • 最も損傷しやすい靭帯

    • 足首の前外側(外くるぶしの前方)に強い圧痛

    • 軽度?中等度の捻挫で多い

  2. 踵腓靭帯(CFL)

    • 中等度以上の捻挫で損傷しやすい

    • 外くるぶしの真下からやや後方に圧痛

    • 腫れが広範囲に出る

  3. 後距腓靭帯(PTFL)

    • 重度捻挫で稀に損傷

    • 外くるぶし後方に強い圧痛

    • 関節の不安定性を伴う

圧痛部位での鑑別目安

  • 外くるぶしの前 → 前距腓靭帯損傷

  • 外くるぶしの下 → 踵腓靭帯損傷

  • 外くるぶしの後ろ → 後距腓靭帯損傷


◆当院での治療と最新機器の活用

① 立体動体波による炎症抑制

立体動体波は、深部まで立体的に電流を流すことで 炎症や腫れを早期に抑える ことが可能です。

  • 通常経過:腫れがピークに達してから2?3日持続

  • 立体動体波使用時:炎症反応が抑えられ、腫れ・痛みが30?40%程度早く軽減

  • 結果 → 早期に荷重練習やリハビリへ移行できる

② 3D MENSによる回復促進

3D MENS(微弱電流)は、損傷した組織の修復を細胞レベルでサポートします。

  • 骨折や捻挫など「組織損傷の修復」に特に効果的

  • 損傷した靭帯の修復を助け、治癒期間を20?30%短縮

  • 痛みを和らげながら、再生をスムーズにする

③ 機能回復・再発予防

  • 固定・安静後は、関節の可動域訓練・バランストレーニング を行い再発予防

  • 筋力不足には 楽トレ(EMS) で体幹や下肢の安定性を強化


◆回復傾向の比較(当院臨床例を元にした目安)

  • 通常の自然経過

    • 歩行痛の改善:2?3週間

    • スポーツ復帰:6?8週間

  • 立体動体波+3D MENS併用

    • 歩行痛の改善:1?2週間

    • スポーツ復帰:4?6週間

→ 炎症期が短縮され、回復が 約2週間早まるケース が多いです。


◆改善事例

20代男性(サッカー部)。試合中に着地で足首を内反し受傷。整形外科で「中等度の足関節捻挫」と診断。
当院で立体動体波+3D MENSを週3回実施。

  • 1週目:腫れと痛みが軽減し、部分荷重歩行可能

  • 2週目:通常歩行が可能

  • 4週目:ランニング再開

  • 6週目:競技復帰

通常より約2週間早くスポーツ復帰 を果たしました。


◆ご自宅でできるセルフケア

  1. RICE処置(Rest・Ice・Compression・Elevation)

    • 受傷直後は冷却と圧迫・挙上で炎症を抑える

  2. 固定後のリハビリ

    • タオルギャザーや足首の内外反運動で靭帯・筋肉を鍛える

  3. 再発予防

    • 片足立ちやバランストレーニングで足関節の安定性を高める


◆まとめ

足首の捻挫は軽く見られがちですが、靭帯損傷の放置は再発や慢性不安定症につながります。

  • 圧痛部位で損傷靭帯を判別

  • 立体動体波で炎症を抑え、腫れ・痛みを早期に改善

  • 3D MENSで靭帯修復を促し、治癒期間を20?30%短縮

  • リハビリと筋力強化で再発予防

ハーモニー仙川中央整骨院では、捻挫直後から復帰期まで一貫してサポートし、早期回復・再発防止を目指します。

「早く治したい」「捻挫を繰り返したくない」という方はぜひご相談ください。



副院長 板倉 基二