2025.02.20
腕をあげると肩の外側が痛い
ハーモニー仙川中央整骨院です!
今回は「肩関節インピンジメント症候群」についてお話していきます。
症状の概要
肩関節インピンジメント症候群とは、肩の関節にある腱板(ローテーターカフ)と呼ばれる筋肉の腱と、肩峰と呼ばれる骨の間で摩擦や圧迫が起こり、炎症や痛みを引き起こす状態です。
具体的には、
・腕を上げると肩の外側に痛みが出る
特に、腕を肩の高さまで上げた時や、後ろに回す時に痛みが増す
・肩の動きが悪くなる
・肩に引っ掛かり感がある
といった症状が挙げられます。
症状の原因
肩関節インピンジメント症候群の原因として、
・野球やバレーボールなど、腕を繰り返し上げる動作をするスポーツ
・デスクワークなど、長時間同じ姿勢での作業
・猫背などの悪い姿勢
・肩周りの筋肉の柔軟性不足
・加齢による腱板の変性
などが考えられます。
スポーツ以外でも、よくない姿勢(猫背・巻肩など)が続くと、
肩関節の位置(アライメント)が悪化して、インピンジメント症候群のリスクが高まります。
症状の治療法
肩関節インピンジメント症候群の治療法としては、主に以下の3つが挙げられます。
・電気治療
電気治療は、痛みや炎症を軽減するために用いられます。
ハイボルテージ治療は、高電圧の電気を用いた治療法で、強い痛みに対して即効性があります。
炎症を抑え、痛みを軽減する効果が期待できます。
立体動態波治療は、深部の筋肉まで刺激する治療法で、筋肉の痛みや緊張を和らげる効果が期待できます。
・テーピング療法
痛みが強い場合は、肩の動きをサポートしたり腫れを抑えるためのテーピングを施します。
・手技療法
インピンジメント(衝突)の原因となる筋肉の硬さや動きの悪さを改善するために、マッサージなどで筋肉にアプローチします。また、肩甲骨の動きの悪さなども肩に悪影響を与えることがあるため、総合的な動きを判断して施術していきます。
また、身体全体のバランスを改善することが治療効果が高い場合もあり、そのような場合は全身矯正をご提案させていただくこともあります。
当院の改善事例
40代男性。
野球の練習中に肩に痛みを感じるようになり、腕を上げることが困難に。
日常生活でも、洗濯物を干したり、高いところの物を取ったりする時に痛みが出るように。
問診と検査の結果、肩関節インピンジメント症候群と推測しました。
まずは、ハイボルテージ治療で炎症を抑え、痛みを軽減させ、テーピングで肩の負担を軽減させました。
痛みが落ち着いてきたら、手技療法を加えながら、ストレッチや筋力トレーニングなどのリハビリテーションを開始。
肩甲骨周りの筋肉の柔軟性を高め、肩関節の安定性を改善しました。
また、投球フォームの問題点を探し、再発予防に努めました。
その結果、肩の痛みは消失し、野球に復帰することができました。
日常生活でも痛みなく腕を上げることができ、快適に過ごせるようになりました。
肩関節インピンジメント症候群は、スポーツ選手だけでなく、日常生活でも起こり得る症状です。
肩に痛みを感じたら、早めにハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください。
副院長 板倉 基二