腱鞘炎について

2024.02.23

腱鞘炎について


手を良く使うお仕事の方や、産後のお母様などに多い腱鞘炎

「腱鞘」とは「腱の鞘(さや)」と書きますが、
刀の鞘というより「腱(すじ)を保護する筒やストロー」みたいな形をイメージした方が分かりやすいかと思います。

この筒は、潤滑剤で満たされて「腱の動きをスムースにする」効果があるのですが、
使い過ぎで何度も摩擦が起こると、筒の出入り口や腱が炎症を起こすことがあります。

炎症を起こすと組織が腫れて、よりひっかかりやすくなり
それが炎症を悪化させてしまう…というのが腱鞘炎のメカニズムです。

身体のさまざまな部分に腱鞘はあり、そのいずれでも炎症が起きる可能性はありますが
圧倒的に多いのは親指の根元の腱鞘で起きる腱鞘炎で「ドケルバン病」とも呼ばれています。

親指の根元にある腱鞘は「腱と筒」が一対一の関係ではなく、
一本の筒に複数の腱が入っている箇所があり、他の腱鞘よりも炎症を起こしやすくなっています。

また、この位置の腱は赤ちゃんを抱っこする姿勢などでも負担がかかりやすいため、
育児中の方などにもドケルバン病は多く見られます。

腱鞘炎の治療で大事なことは
「炎症が起きている場所に無理な負荷をかけない」
ということです。

理想はその個所を装具などでしっかり固定してしまうことが治癒への一番の近道なのですが、
腱鞘炎になるほど多様する、ということは仕事や日常生活でその動作が必要、
ということでもあり、いきなり「使わない」という選択が難しいケースが多いのも現実です。

そのため、症状の重さを見ながら
・日常の使用に応じたテーピングやサポーターでの固定
・炎症を早く引かせるための電気治療
・患部の負担を軽減するための筋肉の緊張緩和
など、多方面から治療を進めていくことになります。

このように、当院では腱鞘炎に対して
・どれぐらいの症状の強さか
・どれぐらいの固定が可能なのか
などの患者様それぞれに応じた治療を提案させていただいています。

まずは一度ハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください!



副院長 板倉 基二